複数案件がLINEで混在する現象
LINEで複数の取引先・案件とやり取りしていると、どの件がどこまで進んでいるのか、次は誰が動くべきなのかが見えなくなります。これは、LINEのメッセージが時系列で並ぶだけであり、案件ごとに情報が分類されていないことが原因です。営業・製造・事務など部署を跨いで関わる案件ほど、この混乱は大きくなります。
同じ画面内で A 社の仕様変更、B 社の納期確認、C 社の請求書確認が同時に進むと、どれを優先すべきか判断がつきにくくなります。また、取引先から「前に言った件、進んだ?」と催促されても、その「件」が何なのか、いつ約束したのかが即座に分からないという事態も起きます。
メッセージの中に「必須情報」を入れる
LINEのメッセージを送受信する時点で、以下の 4 つを明記する習慣をつけます。
- 案件名・商品名 :何についてのやり取りなのか、一目で分かるようにする
- 担当者名 :社内のどの部門のどの人が対応するのか
- 期限・納期 :いつまでに何をするのか
- 次のアクション :「返信待ち」なのか「こちらが対応中」なのか
例えば、「見積もり案を送ります」ではなく、「【A 社・見積業務】営業課の田中が担当します。3 月 10 日までに見積書をお送りします」という形にします。このひと手間により、後から会話を遡る時に「あの件、どうなった」という検索が格段に早くなります。
社内で情報を正確に渡す仕組み
取引先からの指示や依頼がメッセージで来た時、それを社内のどの部署に、どのように伝えるかが曖昧だと、やはり混乱が生じます。
次のステップを統一ルール化します。
- 受信段階 :メッセージを受け取ったら、案件名・相手先・要件を整理する
- 社内報告段階 :対応が必要な部署に「【案件名】取引先の要件は〜。期限は〜」と伝える
- 記録段階 :重要な指示は、LINEだけでなく社内システムや共有ファイルにも残す
- 完了確認段階 :対応が終わったら、社内と相手先の両方に「完了」を伝える
この 4 段階を踏むことで、「言った」「聞いていない」といった齟齬が減り、複数案件が同時進行していても各々の進捗が把握できるようになります。
LINEのグループやスレッド機能を活用する
LINEに「グループ」機能があれば、案件ごとに専用グループを作成することで、メッセージの混在を物理的に防ぐことができます。ただし、グループ管理が煩雑になる場合もあります。
その場合、同じ案件について複数のやり取りが発生した時は、最初のメッセージに「返信」する形で会話をまとめる という工夫もあります。LINEの一部プランで利用できるスレッド機能を使えば、会話の流れが整理され、後から遡りやすくなります。
| 方法 | 利点 | 注意点 |
|---|---|---|
| グループを分ける | 案件ごとに独立したやり取りが可能 | 取引先に複数グループへの参加を求める必要がある |
| 返信形式で統一 | 元のメッセージを基点に会話がまとまる | スレッド機能が全プランで利用可能か確認が必要 |
| メッセージにタグ付け | 案件名を先頭に【】で囲むなど視認性が上がる | LINEの検索機能に頼る部分がある |
「返信する側」も工夫が必要
取引先からのメッセージに返信する時も、「了解です」の一言で済ませず、こちら側が理解した内容をテキスト化して返すことが重要です。例えば、「3 月 10 日までに仕様案をお送りする、との了解です。ご不明な点があればご連絡ください」という形にします。
このやり方は一見、手間に見えますが、後々「言った言わない」になる確率を大幅に下げます。また、社内で情報を共有する時も、この返信内容があれば、詳しい説明なしに状況が分かります。
複数案件の進捗を一元化する工夫
LINEだけで全ての情報管理をしようとすると、どうしても見落としが出ます。重要な案件については、以下のいずれかの方法で社内に記録を残します。
- Excel などで案件ごとに進捗表を作る
- 業務管理ツール、メールなどで重要事項をまとめる
- 社内チャットツール内で案件専用チャネルを作り、進捗を共有する
LINEは「リアルタイムの連絡」に使い、「歴史を残す」部分は別のツールに役割を分ける という切り分けが、複数案件の混乱を防ぎます。
定期的な進捗確認の仕組み
複数の案件が同時進行している時は、週 1 回程度、社内で進捗を振り返る時間を作ることも効果的です。その時に、どの取引先のどの案件が「完了待ち」「対応中」「保留中」なのかを整理します。
このプロセスにより、取引先からの連絡に対し、「あ、その件ですね」と即座に対応できるようになります。
---
LINEでの複数案件の管理は、メッセージの工夫だけでなく、社内での情報の流し方と記録の残し方が重要です。Lバディのような業務管理ツールを併用することで、LINEの会話と社内の対応状況を一つの場所で整理でき、「誰が何をするのか」が業務フロー全体で明確になります。
Lバディ